規格外なアーティストたち その1<James Morrison>
ゴイゴイス〜!!
最近3歳の息子がたまに言い始めたこの言葉、ご存知の通り由来は業界用語です。
「ゴイスー」は「凄い」の業界用語、要するに文字の順序を入れ替えた言葉です。
なので、師範代の「おみしー」も実は業界用語で「しおみ」を入れ替えただけ(笑)
知らない人からすると「なんでおみしー師範代なんですか?」ってたまに聞かれるんですが、そういうところから由来しています(笑)
で、今日は業界用語についてのお話ではなく(またそんな機会を作っても良いかもしれませんが。笑)ゴイゴイスー!な師範代の大好物、規格外なアーティストたちを一人ずつ紹介する回にしたいと思います!
James Morrison(Jazz Trumpet)
まず今回は、この人。
オーストラリア出身のジャズトランペット奏者、ジェームス・モリソンです。
この人、とにかく多才です!
本当にジャズ好きな人からすると少し違った感じに見える人もいるかもしれませんが、あくまで師範代目線なので、金管楽器を演奏するというで他を寄せ付けないくらい規格外という感覚で選ばせてもらってます。
つべこべ言わずにまぁまず聴いて頂きましょう!
左手でピアノ弾きながら右手でトランペット…なんでこんなこと出来るんでしょね(^_^;)
楽器吹きの感覚から考えるとピアノ弾いてる左手は in C で音を捉えてて、トランペット吹いてる右手は in B♭で…考えただけでも発狂しそうです(笑)
次はこちらの動画!
James Morrison:Trumpet, Georg Solti Brass Ensemble 5/7
トランペット奏者なのにトロンボーン?!
と最初は驚くかもしれませんが、次の瞬間には重音で演奏が始まる。
途中から完全にピアノでアドリブ。
ピアノのアドリブが終わったらトランペット。
次はトランペットとトロンボーンのそろ回し…
もうね、アホです(笑)
バックのバンドでまだ髪があった頃のローランド・セントパリがめっさ良い音でテューバ吹いてるのが師範代的にはツボです(笑)
次はコチラどぞ!
James Morrison - Trumpet/Trombone/Saxophone/Piano/Guitar/Bass
いきなりクリアなハイトーンから始まったと思ったら良くにたおっさんが隣でニヤついてる…
曲が進むとバンドのホーンセクションが写ってきますが、よく見たらトランペットもトロンボーンもサックスも!
そしてピアノもベースもギターも全部ジェームス・モリソン!!
どゆこと?!
でもドラムだけは叩けんかったんですね(笑)
しかしどうなってるんでしょうね。
ここまで来るとゴイスー!を通り過ぎて大丈夫?って心配してしまいます。
きっとこんだけ何でも出来たら「オレなんでこんなに何でも出来てまうねん!」って天才ならでわの悩みで毎晩枕を濡らしてるはずです(笑)
いやホントこんな何でも出来てしまう人いるんですね。
もっと紹介したい楽しい動画がいっぱいあったんですが、今日はこの辺にしておくので皆さんも是非ジェームス・モリソンで色々動画を見て楽しんで下さい!
最後にオマケのどうがをひとつ。
彼の若い頃の(まだかろうじて髪がある頃の)ライブまるごとの長い動画なんですが、最後の最後56分過ぎから見てみてください。
James Morrison & The Hot Horn Happening - Jazzwoche Burghausen 1995
もうホンマにどうかしてるぜ!
一瞬ですが上下逆さまにしてしかもアドリブって…
ハァ…
もうどうにでもしてくれ。
今日は疲れた。
って気分になります(苦笑)
という訳でまたこんな感じで師範代の大好物の規格外なアーティストたちの動画をご紹介させて頂きますので、どうぞお楽しみにしてて下さい!
こんな楽しい動画、探して遊んでたらアッという間に一日終わっちゃいますよね。
是非、不要な外出を控えて自宅で楽しく過ごして下さい!
師範代のチャンネルも是非!
#ステイアットホーム
ではまた!
歌うということ 〜シンギングアプローチ〜
演奏者にとっての「歌う」という行為
楽器を演奏する人の中にはこの「歌う」という言葉に苦しめられた経験を持つ人も少なからずいると思います。
のっけから重い話題やなぁ…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも音楽を勉強している方、もしくはそれを生業としていらっしゃる方からするとウンウンとうなずいてるかたもいることと思います。
実は師範代も学生時代それでかなり悩んでいました。
楽器演奏の経験を持たない方からすると「どういうこと?」と思われることでしょう。
「歌う」と言いましても「声を出して歌う」ことではありません。
演奏上の表現力として音楽的に演奏することを指します。
音楽的に歌っている演奏…それは誰しもが憧れる理想の演奏なのです。
良い音で演奏することも必要な要素です。
しかし、良い音を並べて演奏しているだけでは退屈な演奏に感じることもあります。
超絶テクニックで速いパッセージをクリアに演奏出来ることも必要な要素ですが、それだけではひけらかしの演奏になりかねません。
それらの要素に「このイメージを聴衆に届けたい」と願う演奏者の想いが加わり、聴く人の心に届けようとする表現となることを「歌う」と定義付けるのではないかと師範代は考えています。
取り扱い注意!「歌え」という無責任な言葉
また、楽器を演奏される方にはこの様な経験をされた方もいるのではないでしょうか?
吹奏楽やオーケストラなどの合奏の際に、指揮者の先生から「そこのフレーズ、もっと歌って!」と言われる様な場面。
これ比較的よく遭遇する瞬間だと思います。
中高生の吹奏楽部が合奏している時とかだと言われた内容がどう演奏して欲しいのか理解出来ていなくても条件反射で「ハイ!」って返事してしまってる事あると思います。
これ、パブロフの犬状態です。
なにちょれ?と思われる方は下のリンクからどうぞ!(笑)
察しの良い方々は師範代の言いたいこと、もうおわかりですよね?
音楽を勉強している音大生や芸大生、またそれを生業としているプロの音楽家でさえ、「その言葉を指揮者から浴びせられた時にどう表現すればOKサインをもらえるのか」と、その課題と対峙して日々勉強を繰り返し模索しているのに、ついこないだ楽器を始めたばかりの中高生たちに向けて「歌え!」と言葉だけで要求するという事は結構ハードルが高いことなのです。
なので、中高生の部活動、アマチュアの吹奏楽やオーケストラで指導や指揮をされる方々は、この言葉を使う際には必ず、言葉でも歌でもダンスでも構いませんので、演奏者に「こういう風に表現して欲しい」と、ご自身が要求する内容を是非伝えてあげて頂きたい。
そしてご自身の指揮でも音楽的な表現を用いて奏者たちからその「歌う」演奏を引き出すために見せる事を意識して下さい。
そう、指揮者と奏者の努力するバランスは同等なのです。
果たして演奏表現としての「音楽的に歌う」とはどうする事なのか?
いま一度演奏の表現力としての「歌う」ことに話題を戻しましょう。
見出しの言葉は正に師範代が学生の頃ずっと頭を悩ませていた課題でした。
沢山の演奏会に足を運び、色んな楽器の演奏に触れて、沢山感動しました。
来日アーティストのマスタークラスも受講したり聴講したり、しつこく質問したり…
でも自分が演奏する時にはなかなかそれらのインプットしたイメージは出て来てくれませんでした。
卒業試験でアンソニー・プログの「スリーミニチュア」を選んだのですが、理由はそこでした。
自分の乏しい表現力を露呈しない為のテクニック頼みの選曲だったのです。
しかし、師範代にとって大きなショックとも言うべき、衝撃的な経験をしました。
以前にも登場しましたが、ドイツ留学の際にお世話になったロバート・トゥッチ先生にレッスンで頂いたイメージは今でも自分の中で常に明るく進むべき道を照らし続けてくれており、日々成長して更に細分化されながら音楽の多面的要素を師範代に見せてくれています。
それは留学して一番最初のレッスンの時でした。
皆さんもよく練習されているエチュード「ボルドーニ」の1番を最後まで演奏し終えた時、しばらく考えて何かを察したのか、トゥッチ先生が、
「君は何を学びたくてドイツに来た?」
と聞かれたので、
出来が悪かったから怒られてるのか?(汗)
と一瞬思ったが、臆せずに思ってることを切り出してみた。
「テューバでもっと音楽的に演奏したいんです。それで先生のところへ来ました。」
すると、ゆっくり時間をかけて語学がダメな師範代に理解させるためにわかりやすい言葉を選びながらオーケストラの話をして下さいました。
「指揮者をよく見なさい。素晴らしい指揮者は目を使って奏者に自分の要求を語りかける。そして奏者は指揮者が何を要求しているのかを常に読み取れないといけない。」
言葉を全く勉強して行かなかった師範代はドイツ語は挨拶程度、英語も挨拶程度でダメダメでしたが、その時のトゥッチ先生の話はクリアに理解出来ました。
そして、更に話は続き、
「もしも音楽的な表現を自分の演奏に加えたいなら、頭の中に優秀な指揮者を一人いつもイメージしなさい。その指揮者はいつも君のためだけに素晴らしい指揮を振って君の演奏を理想的な演奏に導きます。彼が左右にたっぷり振った時はそのイメージを真似て音にしなさい。彼が、ここだ!と深く力強く振ったところはそのイメージで演奏する。優秀な指揮者はずっと同じ振り方をしない。常に全身で君のために音楽を表現してくれている。だからいつも頭の中の指揮者をよく見て、よく感じて、彼と一緒に練習しなさい。」
と言われた時には、今までずっと喉に刺さってたメタセコイアほどの太さの魚の骨がやっとぶっこ抜けた様な感覚でした。
ちなみにメタセコイアはこんな感じ。
結論
この経験があってから指揮者にとても興味を持つ様になり、帰国してからも自分の勉強のためにもと、吹奏楽の指導にも携わる様になりました。
そうする事でトゥッチ先生に頂いた言葉のとおり、自分の中に指揮者を一人雇うことが出来ました。
しかし、最初から自分の中に「素晴らしい指揮者」は雇えませんでした。
何故?
知らないから。
当時、フリーランスを始めたばかりの師範代はまだ経験も浅く、素晴らしい指揮者を目の当たりにする経験も乏しかった。
それでもオーケストラに入団し、プロフェッショナルとして活躍する指揮者たちを目の前で見て感じ、読み取るトレーニングが出来る様になり、他でも色々とお仕事をさせて頂く様になると自ずとインプットが増え、師範代の頭の中の指揮者も少しずつ育って行きました。
そして吹奏楽の指導や指揮する経験を重ねる事でアウトプットしようとする自分も少しずつ養われていってる様に感じます。
結論
としまして、歌うということは…
結論付けることが難しいけど、とにかく好きの延長線上、楽しいの延長線上、やりたいの延長線上、WANTの延長線上で演奏しようとした時に身体から溢れるエネルギー。
なんだと思います、師範代はね。
残念ながら、飲むだけで音楽的に演奏出来る様になります!…的な特効薬は無いです!
ホントそうだと思います。
でもね、ドイツ留学の時のトゥッチ先生に頂いた言葉。
これは音楽やってる人全てに有効な発想だと思います。
で、トチ狂って本当に演奏しながら歌ってしまってる師範代の動画がコチラ(笑)
"Fnugg"(フヌッグ)【#Stayhome #Withme】
そして情熱を持って
もう一回真面目な話に戻して申し訳ないですが、
でもインプットとアウトプットのバランスはとっても大切で、どちらかに偏ると頭の中の指揮者も自分も成長し辛くなる事だけは確かです。
なので普段から、地道な努力で自分と向き合ってコツコツやる事が大切なんですね。
え〜!そんなん時間かかるしめっさダルいや〜ん!
て思う方もいるかもしれませんが、そんなものは情熱さえあれば大丈夫です!
ファイナルファンタジー買って熱中してやってるといつの間にか朝になってるでしょ?
それと同じです。
熱中して大好きな音楽の勉強に没頭してる間はダルいなんて感じてる暇ありません。
たぶん気がついたら棺桶に入ってる自分を幽体離脱して上から眺めてる自分に気づいて、
「あ、熱中してて気づかんかったけど、オレ死んだんや」
みたいなエンディングなんでしょうね。たぶん。
死んだことないから知らんけど(笑)
じゃあ、や〜んぴ!
って諦めるんじゃなく、
だからこそ熱中するべきなんじゃないでしょうか?
自分の人生に。
野球でも、サッカーでも、プロレスでも、なんとか坂48でも、スーパーのレジ打ちでも、建設現場の作業員でも、音楽家でも…
自分の誇りを持ってやりたい事に熱中してる間が最高に楽しくて気づかないうちに人生が充実している…ハズ。
師範代はそう考えます。
そうありたい。
そうなって…
みんな…
お願い!
…別に何かがあった訳ではありません(笑)
いま文字数見てちょっと引きました(もうすぐ4000文字…汗)
まぁ、このブログも情熱を持ってやってる事なのでお許し下さい(笑)
コロナの野郎のせいで日々陰鬱とした日々をおくってらっしゃる方もいるかと思いますが、どうか日々情熱を持って!
ポジティブスパイラルでお過ごし下さい!
こんな長ったらしい春休みの作文課題みたいなのを最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
まだまだ収束には時間がかかりますが、
どうかこれからも不要な外出を控え、
#StayHome
でお願いします!
ゴールデンウィークはご自宅で家族とゆっくりお過ごし下さい。
沖縄行ったらあかんで〜!
ではまた!
フィリップ・スパークという作曲家
吹奏楽とブラスバンドの両方で大ヒット!
フィリップ・スパーク(Philip Sparke 1951~)というイギリスの作曲家がいる。
日本では吹奏楽の作曲家として誰もが聞いた事がある名前であり、指揮者としても日本のプロやアマチュアの楽団の演奏会で何度も客演指揮をつとめている。
ドラゴンの年、宇宙の音楽、オリエント急行、ジュビリー序曲、ハイランド讃歌組曲などなど、吹奏楽でも代表的な作品をざっと挙げると演奏会のレパートリーやコンクールの自由曲などでお馴染みの名前がまだまだ出て来る。
しかし、これらの作品は全て吹奏楽編成のために作曲されたものではない。
吹奏楽の作品として有名なスパーク氏のこれらの作品たちは、実は前回の投稿で書かせて頂きました英国式金管バンドのための作品として作曲され、後に作曲家自身の手により吹奏楽用に編曲されたものなのです。
もちろん、ウィークエンド イン ニューヨークの様に最初から吹奏楽編成のために作曲された作品も数多く存在するのですが、同じ作品がブラスバンドでも吹奏楽でも数多く演奏されているという事はやはり彼の作品の持つ魅力にその理由があるのでしょう。
吹奏楽からブラスバンドへ!
彼の吹奏楽作品で「The Unknown Journey(知られざる旅)」というとても興味深い作品があります。
この作品は2014年に日本の関西学院大学吹奏楽部の委嘱で吹奏楽作品として作曲されたのですが、これまで紹介したものとは逆の経路を辿り、2016年にCory bandのヨーロピアンチャンピオンシップの自由曲のためにブラスバンド作品に編曲され「Raveling, Unraveling - In search of 'La Valse'(ラヴェリング,
アンラヴェリング - イン サーチ オブ 'ラ ヴァルス')」と曲名も変更して新しく生まれ変わりました。
この2つの作品はフランスの作曲家モーリス・ラヴェルの作品「ラ ヴァルス」のモチーフとそれを変容したものが用いられた同じ部分を持つ作品なんですが、面白いのがそのまま書き移されただけではなく、内容が少し変更されて吹奏楽版では無かった部分がブラスバンド版には加えられ(ブラスバンド版に無い部分も吹奏楽版にある)、11分程の演奏時間だったものが17分の長さを要する作品に華麗に変身しています。
ちなみに師範代は、変更が加えられてラヴェル色が強くなって生まれ変わったブラスバンド版「Raveling, Unraveling」の方が好きです!
是非そんな豆知識を頭に置いて聴いてもらえるとまた違った面白さや発見があるでしょう。
吹奏楽版:The Unknown Journey
The Unknown Journey - Philip Sparke | Bläserphilharmonie Aachen
ブラスバンド版:Raveling, Unraveling - In search of 'La Valse'
Manger Musikklag - Raveling, Unraveling [Philip Sparke] - NM 2018
陽はまた昇る
というタイトルの彼の吹奏楽作品があります。
この作品は私たち日本人にとって忘れることの出来ない2011年3月11日におこった東日本大震災の復興支援のために出版され、スパーク氏の意向で作品の印税はすべて日本赤十字社に寄付されています。
既にブラスバンドのために作曲されていた作品「カンティレーナ」を吹奏楽の作品として編曲し、吹奏楽が盛んな日本を彼の作品で応援すべく「陽はまた昇る」というタイトルの作品として広く親しまれ、今も世界中で演奏され続けています。
本当に美しく溢れる生命力を感じる作品です!
フィリップ・スパーク指揮/シエナウインドオーケストラ:陽はまた昇る
陽はまた昇る The Sun Will Rise Again / Philip Sparke
陽はまた昇るの元になったブラスバンド版:カンティレーナ
こうやって吹奏楽とブラスバンドと作曲家という関係性を結びつけて作品や作曲家について理解していくということは非常に面白い。
この様にして沢山の人に色んな音楽に親しんでもらいたいと願う師範代でありました。
みなさん外出を自粛しているこの時期に是非自宅でこういった音楽の楽しみ方をしてみて下さい!
あ、そうそう。
実はスパーク氏作曲のテューバ協奏曲も存在します。
テューバの音色やテクニックを駆使して幅広い音楽表現を求められる作品です。
この作品はテューバ奏者でもありミラフォン(師範代も愛用する楽器メーカー)の前CEOマルカス・タイネルト氏の委嘱により作曲されました。
本当に美しい曲なので是非聴いてみて下さい!
で、自分の演奏聴かせるんか〜い!(笑)
Tuba Concerto / composed by Philip Sparke
という訳で、今回は初めて一人の作曲家の作品にフォーカスしてブログを書いてみましたが、安定の2000文字オーバー(笑)
もうちょっとサラサラっとお茶漬けの様に読める投稿にしたいもんですね。
出来るだけ継続して毎日投稿したいのでもう少しあっさりいこ(笑)
#StayAtHome
不要な外出は控えて自宅で音楽を楽しみましょう!
ぱちんこは我慢してね〜
ではまた!
熱い熱い想い 〜ブラスバンドが好き〜
英国式金管バンド(ブリティッシュスタイルブラスバンド)
たまには師範代のYouTube動画の話から少し逸れて違う話題を書かせて頂きます。
そういう時は基本的に自分の好きなものしか話に出て来ないので熱苦しい投稿になる気しかしませんが、是非寛大な心で受け止めて下さい(笑)
さて、既によくご存知の方には申し訳ありませんが、
見出しにもあります英国式金管バンドという一つの確立された音楽のジャンルが世の中には存在します。
日本では吹奏楽が盛んですので、なんとなく吹奏楽のことをブラスバンドと呼んだりすることもあるかと思いますが、基本的にブラスというのは金管楽器の総称ですので、ブラスバンドとは金管バンドのことを指します。
その名の通り金管楽器がメインでそこに打楽器が数名加わるのですが、英国式金管バンドはトランペットの代わりにコルネット、フレンチホルンの代わりにテナーホーン、が使われ、上から順番にいくと…ほら、全部説明しようとしてる!
熱苦しいって!
もうちょい軽くいこうや。
なんせ自分の好きなものはみんなにも好きになって欲しいので一生懸命解説してしまいがちで、毎回2000文字越えたりしてますからね。
今回は1000文字以内に収めることが目標!
という訳で、金管バンドの説明はコチラをご参照下さい(他力本願!笑)
熱くて美しくてエネルギッシュ!命がほとばしってるんです!
Wikiさまリンクに説明を助けてもらってても熱苦しくなること必須!
師範代をそこまで熱くさせるブラスバンドの魅力とは何か!
それはね、まじで聴いてもらわないと伝わらないかもしれません。
とにかく聴いて!
こないだも出て来ましたよね?師範代の迷言!
「百読は一聴に如かず!」
という訳で今日はもう文章はここまで!
あとは師範代の「頼む!コレ聴いてくれ!」っていうのを、ゲイリー・オブライトのキラースップレッス並みに投げっ放しにしておきますので是非お楽しみ下さい!
あ、チョイスはあくまでもブラスバンドを初めて聴く人に今の師範代の気分でチョイスしたオススメですので「なんでコレ出さへんねん!もっとええのあるやろ!」的なみなさんのオススメは、是非コメント欄で師範代に教えて下さい!
Philip Sparke - The Year Of The Dragon ( EBBC 1992 )
Cory A Brussels Requiem British Open 2018 Winning Performance
Sparkling Brass OCB World Premiere
コッソリ師範代が指揮してる大阪コンサートブラスの演奏も入れとこ。
たぶんみんな通り過ぎるやろ…。
【Cory Band】Breath of soul【P.Lovvat-cooper】
という訳で今回は師範代の好きなものをお伝えする投稿にしてみました。
少しでも皆さんにブラスバンドの魅力が伝わると嬉しいです!
是非また色々と聴いてみて下さい!
最後の「Breath of Souls」はコロナ騒動が始まってからずっと聴いています。
しかもこのCory Bandの演奏が本当に好きで、毎回涙が出ます。
やっぱり音楽って良いですね!
一日も早く収束の日を迎えて、コンサートホールでみなさんと音楽の感動を共有出来ることを心の底から願っています!
ですので、不要な外出は控えて我々でコロナを収束させましょう!
#StayAtHome
そして、最後にもう一言。
コレがゲイリー・オブライトのキラースープレックスです!
(ゲイリーオブライト キラースープレックス)Gary Albright Killer Suplex
危ないので良い子はマネしないで下さい!
ではまた!
おみしー師範代のしばらく練習でもしてみよか〜!その2 〜バズィングを考える〜
youtu.beおみしー師範代のしばらく練習でもしてみよか〜!vol.13
「楽器が無くても自宅で出来る練習を全力で考える!!」
練習がしたい…でも楽器がない
新型コロナウィルスの影響で長期間の休校が続き、春を迎えても新学期を始めることも出来ない今の状況で全国の学生の皆さんは本当に辛い日々を過ごしていることでしょう。
もちろん、それ以上に学校関係に勤務される方々はもっと毎日大変な思いで過ごされている事とお察しします。
師範代自身が音楽家であり、吹奏楽の指導者としての一面を持つ、という事もあり、部活動としての吹奏楽部の「これから」をとても気にしているのですが、「これから」を考える前に先ず「今」を見る必要がある。
SNS等で多くの投稿が目に止まり、実際に生徒たちとのやり取りの中でも多くの生の言葉が突き刺さるのだが、特にテューバという楽器の性質上、自分の楽器を持っている学生の方が稀であり、自分のマウスピースを持っているという学生の数もそこまで多くはない。
殆どの学生が「練習がしたいけど楽器がない」「楽器もマウスピースも手元に無い」と言う状況で、何も出来ずにじっと堪えているのだ。
本当に何も出来ないのだろうか?
ふと頭の中で生まれた残像がやけに残った…
「本当に何も出来ないのだろうか?」
ひょっとしたら「何も出来ない」のではなく「どうしたら良いのかわからない」のではないだろうか!
冷静に自分に置き換えて考えてみた。
普段でもオケの仕事が降り番で、吹奏楽指導の仕事が忙しい時期など、気が付いたら数日間テューバを吹けていない時もある。
そんな時はどうしてる?
自分の中では生活の一部で気がつかないくらい当たり前の状況になってしまっているが、無意識でバズィングの練習をしている。
ご存知ない方のために簡単に説明すると、金管楽器は演奏する際にマウスピースに唇を当て、空気を流すと同時に唇を振動させて音を鳴らす。
そのことをバズィングと言うのですが、自分を振り返ってみれば、ずっとバズィングをしている事に気がついた。
移動中の車の中でも常に赤信号で止まるとマウスピースを吹いていて、車を走らせてる時は軽くフリーバス(マウスピース無しで唇だけで振動させる事)をしている。
全国の楽器が無い子たちにテューバを買い与え、マウスピースを配布する、といったアラブの石油王クラスの振る舞いは恐らく3万回生まれ変わったとしても出来ないだろうが、「どうしたら良いのかわからない」と悩んでいる子たちに師範代がいつもやっている事を伝えてあげるくらいの事なら3万回生まれ変わって石油王にならなくとも今の師範代にも十分出来るではないか!
しかもアラブの石油王だとアラビア語だから日本の学生たちには伝わりにくいけど、師範代ならまだ多少は日本語で伝えられるはずだ!
そう気付いた時には自宅の防音室でツイキャス配信の準備をしていました。
前触れなしでいきなり始めたその日のツイキャスも合計2時間程の配信で延べ100人近くの人が視聴してくれていた。
いつもはテューバを吹いてロングトーン等の基礎練習を中心に配信しているが、この日は一切テューバを吹かずに配信し、マウスピースを用いたバズィングの練習と、何も無くても出来るフリーバスの練習のみに重きを置いた。
思いの丈を余すことなく全てぶちまけて配信を終了し、編集しながら考えていた。
頭の中で生まれた残像はなんだったのか…
「本当に何も出来ないんでしょうか?」
「今の状況で自分に何が出来るのかをまだわかってないだけなんじゃないでしょうか?」
そう綴られた手紙、それが残像として残っていたのかもしれない。
師範代が入試を受けた頃はまだ入学条件が厳しかった某大阪の音楽大学の入試。
思った様な点数が取れなかった師範代は、始めは短大生として入学し、短大卒業と同時に3年次編入試験を受け、無事に同級生たちと4年間で卒業したという学歴を持つ。
頑張って編入試験に受かった直後、大学でオーケストラ専攻生を別の校舎に移動させる計画が決まり、もしそこに移動となると今まで校舎内の廊下や中庭でいつでも自由に練習出来ていたものが、いちいち部屋を借りないと練習出来なくなり、しかも一日一人一時間半という制限が設けられた。
そこで師範代はその悔しさと怒りを書き殴った手紙を実家の母上に送りつけた。
大まかな内容はこうだったと記憶している。
「音楽を勉強するために一生懸命編入試験をパスしたのに1日1時間半しか練習出来ないなんて有り得ません!年間多額の授業料を払って頂いてるのにこんな状況で毎日ちょっとしか練習が出来ないなんてここで勉強し続ける意味がありません!お願いです。どうかこんなチ◯カス大学、今すぐ退学して海外へ留学させて下さい!」
荒ぶる気持ちを抑えつつ一応丁寧な言葉を選んで書いたつもりだが…
人生最初でおそらく最後になるであろう母への手紙である。
そして数日後、母からの手紙が届いた…
「息子よ、あなたの気持ちは良くわかりました。あなたがそう思うならそうしなさい。
だけど、あなたは本当にそれで良いと思っていますか?今の状況ではそれ以上本当に何もできないんでしょうか?
楽器が吹けない時間に出来る練習や勉強が他にもあるんじゃないでしょうか?
あなたは本当は今の状況で自分に何が出来るのかをまだわかってないだけなんじゃないでしょうか?
もしそうだとしたら母は情けなく思います。
海外に留学して今より良い環境になればあなたはプロになれるのでしょうか?
あなたが言うところのチン◯ス大学から学ぶ事は本当にもう無いのでしょうか?
そんな貧弱な発想の人がプロの音楽家になれる訳がありません。
学生の間は考える時間がたくさんあります。
じっくり考えて答えを出しなさい。 母より」
面白おかしく色付けした話でもなんでもなく、本当にこんな内容の手紙でした。
でもこの事件があって冷静になって踏みとどまった選択は正解だったと振り返ります。
この手紙は今の師範代の礎になっており、口にこそ出しませんが母上に感謝しています。
手紙やなくても電話で良かったんちゃうん?
いや、手紙だったから残像に残ったんでしょう。
ちなみに師範代の両親は音楽の「お」の字も知りません。
ホント親は偉大です。
ちなみにその頃の師範代の写真がコチラ…
と言う訳で純粋にこれからも誰かの役に立てる様な事を考えて実行して行こうと思っています。
今日書いた内容の冒頭にあるツイキャスで配信した内容を編集してYouTubeの師範代チャンネルにて絶賛配信中です!
是非、下のリンクからご視聴下さい!
youtu.beチャンネル登録もよろしくお願いします。
と言う訳で引き続き、不要な外出は控えて、ステイアットホームでお願いします!
皆様とコンサートホールで再会出来る日を夢見て!
ではまた!
おみしー師範代のしばらく練習でもしてみよか〜!その1 〜ウォーミングアップを考える〜
ウォーミングアップの線引き
楽器を演奏する者からするといつもよく耳にするこの言葉、ウォーミングアップ。
みなさんはウォーミングアップっていつもやっていますか?
内容は人によってそれぞれだと思うし、そもそも「ウォーミングアップはしない」もしくは「した事が無い」という人も中にはいらっしゃるかもしれません。
しかし、もしもそのウォーミングアップを毎日練習の時に楽器を出して必ず実施しているとしたら、いつもその間に何を大切にしてどんな事をどれくらいしていますか?
別に「ウォーミングアップはこれだけ時間をかけてこんな事をやりなさい!」と言ってる訳ではなく、「そもそもウォーミングアップって何をする時間だと思ってやってますか?」という事を皆さんにお尋ねしたいのです。
師範代はいつもそう思っているんですが、ウォーミングアップというものの定義を 自分の中で持っているか持っていないかでその人が大きく成長する練習が出来ているかどうかが決まると言っても過言ではありません。
「ウォーミングアップの線引き」を考えることによって、どこまでをウォーミングアップと考えて、どこからを基礎練習とするかの境界線が生まれます。
それを考えると「音出し」と考えるエリアと「練習」と考えるエリアの境界線が見えて来ますよね。
そのウォーミングアップの中で「何を大切にしてどんな事をどれくらいしているか」という事。
これが「なんとなく」になっていたとしたら、少しずつで良いのでこのことについて考えてみましょう!
「考える」という行為は楽器を吹いていない間にでも出来るので練習時間を犠牲にする必要はありません。
それを考えて日々ウォーミングアップをするだけで随分効率的にその時間を使える様になり、その後の練習も同じ様に考え始めると効率良く進める事が出来ると思います。
遠足のおやつは200円まで。先生、バナナはおやつに入りますか?
という議論が子供の頃よくありました(昭和生まれあるある。笑)
さぁ、本題です。
みなさんのウォーミングアップを思い出してみて下さい。
ロングトーンはウォーミングアップに入りますか?
もしくはウォーミングアップを終えて基礎練習としてロングトーンをやっていますか?
はい、みなさんシンキングターイム!
ズンズンチャッチャッ、ズンズンチャッチャッ…ちーん!
さぁ、いかがでしょう?
もしここで「え〜、どっちやろ?」って迷ってらっしゃる人がいたら、是非コレしっかり考えてみて下さい。
せっかく考えて頂きましたが、正解はありません。
人それぞれで構いません!
こうじゃないといけない!っていうものではないと思います。
ただ、こういう事を普段から考えながら練習しているかどうかは大切だと師範代は思っています。
ちなみに師範代はウォーミングアップの中にロングトーンは入りません。
自分の中でウォーミングアップと思っている内容を済ませた後、基礎練習の入り口としてロングトーンを取り入れています。
そういった練習に対する考え方をしっかり持つだけで今練習している内容がしっかり目的意識を持って実施出来る様になって来ると思いますので、是非これを機にご自身の練習哲学を日々考えてみて下さい。
シンプルなロングトーンでも考えながら実施する事でその効力を最大限に引き出し、リップスラーやタンギング等のテクニック、高音や低音に音域を拡大する時の奏法的な発想なども、考えながら練習をすることで、みなさんのいつもの練習が飛躍的に変わります!
恩人、ロバート・トゥッチ先生の教え
師範代はドイツに留学していた時にこんな経験をしました。
ペラントゥッチのマウスピースで有名なロバート・トゥッチ先生のレッスンを受けていた師範代。
それはある日のレッスン終了後にトゥッチ先生と次のレッスン日程について話してた時のことでした。
先生「じゃあ次は来週月曜日の朝10時にうちにおいで」
師範代「わかりました。月曜の10時ですね!…あ、先生すみません。もう少し後の時間にしてもらっても良いでしょうか?」
先生「ん?なんで?何か予定があるのか?」
師範代「いえ、予定は無いんですが、先生のところに来る前にエルマーシュミットのスタジオでウォーミングアップをしてから来たいんですけど…。」
〜 当時、師範代の住んでた街からトゥッチ先生のスタジオまでは電車で約1時間、いつもレッスンの前にエルマーシュミットというおっちゃんの経営するスタジオを借りて練習してからレッスンに向かっていたんですが、そのスタジオが9時からしか開かない。そこで音出しをしてからレッスンに行こうとすると10時は時間的に無理でした。その事を説明するとトゥッチ先生は… 〜
先生「ヒロ、良いか。もし君がプロフェッショナルを目指すのならウォーミングアップをコントロール出来なきゃだめだ!電車が遅れて本番直前にホールに着いて、ウォーミングアップが出来てないからちょっと待って下さい!って聴衆に待ってもらう事は出来ないだろ?」
師範代「はい…(まぁそらそうやけど…汗)」
先生「だとしたら君はウォーミングアップというものが無くて大丈夫な様にいつでも頭の中でどんな状態でも吹けるイメージを持つべきだ。」
師範代「はい…(理屈はわかるけど、それって…汗)」
先生「良いか。朝起きて君の脳が目覚めた瞬間に君の脳のウォーミングアップは既に完了している!その状態であれば君はいつだって演奏出来るんだ!」
師範代「(こらあかん。先生別次元のこと言うてはるわ。…けど待てよ、それって理想ではあるよなぁ。今は無理って思ってしまってる自分がいるけど、そういう発想でやっていって少しでも近づけるんならやってみる価値はあるかも!とりあえずハイ言うとこ。)ハイ!わ、わかりました!」
みたいな経験をしまして、師範代はトゥッチ先生からウォーミングアップというものを考えるという機会を与えて頂きました。
もしここで師範代が「え?そんなん無理です!」ってなってたら、今頃こんな発想は持ってなかったと思うし、今の師範代にはなっていなかったと思います。
みなさんも是非ウォーミングアップというものをこの機会にじっくり考えてみてみてはいかがでしょう?
「ロングトーンはウォーミングアップに入るかどうか?」の議論が自分の中で整理がついていない方は師範代とロングトーンしながらその事を考えてみることをおすすめします。
下記の再生リストで「おみしー師範代のしばらく練習でもしてみよか〜!」の全てコンテンツを見て頂く事が可能です。
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みんなで頑張りましょう!
ではまた!
Fnugg(ふぬっぐ)
テューバという楽器
それを吹いて仕事にしている者が言うのもなんなんですが、非常に面白いんです。
テューバという楽器。
小難しい講釈を垂れるつもりは無いので簡単に言いますと…
カランコロンカラン〜、コロンカランコロン〜
隊長「邪魔するでぇ!」
職人「邪魔するんやったら帰ってや〜!」
隊長「あ、さいでっか、ほなさいなら…て帰ってどないすんねん!客や、客!」
職人「なんや客かいな、それやったらそうとはよ言うてよ。見た感じも客っぽないし。」
隊長「見た感じ客っぽないてどう言うことやねん。この軍服見たわかるやろ!軍楽隊の隊長はんや!隊長はん!」
職人「自分ではんつける人初めて会ぉたわ。…んでその隊長はんがワテに何の用ですの?」
隊長「ほれ、あの〜トランペットとかトロンボーンとか、外で吹いてもバンバン聴こえるやん!低い音の楽器であんな感じのでけへんの?」
という小芝居があったか無かったかは別として(確実に無いやろ。笑)
ドイツの軍楽隊の隊長さんが楽器工房でそうやってゴネて出来た楽器なんです。
…でもだいたいそんな感じなんです。マジで。
で、ようやく皆さん良くご存知のマーチでブッブッって吹く低音を担当する金管楽器、テューバが誕生したんです。
良いんです、だいたいで。
知らない人に興味を持ってもらう事の方が大事なので。
ここは入り口で良いんです(笑)
ハッピーバースデーテューバ!!
しかもね、テューバは誕生日まであるんですよ!
1835年9月12日、これマジです。
なので今185歳です。
厳密に言うと、生まれた日ではなくて特許出願した日なんだそうです。
でもね、世界中のテューバ吹きの人たちは9月12日になるとSNS上で
Happy birthday Tuba!!
のメッセージが飛び交うんです。
みんなテューバが大好きなんですね。まぁ師範代も含め(笑)
当時のテューバを吹いてた人たちが、今のこの世界のテューバのレベルを見たらどう思うだろうと時々思うんですが、テューバという楽器としてのクオリティも近年ものすごく発展を遂げ、それに伴って世界中のテューバ奏者たちのレベルも格段に発展していきました。
そこっていつもセットなんですよね。
楽器が良くなって奏者のレベルが上がる。
奏者が上手くなって更に良い楽器を求める。
それに作品の中で奏者に高いレベルを要求する作曲家たちの存在も加わり、三つ巴でどんどん水準が上がっていきます。
その結果、伴奏を担当するために生まれて来た楽器がメロディを吹くといった怪奇現象が生まれ、さらにもっと楽器を吹きながら歌ってみろだのそれで和音を作れだの、チャカポコやってみろだの…ヘンテコリンな事をやり始めて路頭に迷った結果、面白い曲や演奏がたくさん生まれてしまった。←いまココ。
な訳であります。
今日はそんなヘンテコリンだけどスゲー!おもろー!
みたいなテューバの作品を1つご紹介させて下さい。
ノルウェー出身のテューバ奏者でテューバのソリストとして名高いオイステン・ハーズヴィックさん(←お名前の読み方に諸説あるのですが、正式なお名前は Øystein Baadsvik)という方がいらっしゃいまして、師範代が思うにそのバーズヴィックさんが楽屋とかで遊びでやってたら周りの人に「それええやん!おもろいやん!」って言われて遊びまくってたら出来てもた的な曲ちゃうかなと思ってるんですが、彼が作曲した「Fnugg(フヌッグ)」という曲がありまして、これがまた面白いんです。
まず通常は唇が振動して音を響かせるので音は1つしか出ないんですが、声を使って音を2つ響かせるマルティフォニックスという日本語では重音奏法というテクニックでハーモニーを作ったりしながら演奏して、途中でリップパーカッションという唇と舌を使ってボイスパーカッションの声じゃないバージョンで打楽器のようなビートを演奏します。
で、そうこうしてるとリップパーカッションでビートを演奏しながらさっきまでやってた重音奏法も混ぜちゃって「みっくちゅじゅーちゅ」みたいなことになるんです。
でもね、これがおもろい!
まぁ、あーだこーだ言われるよりも百聞は一見に如かず!
あ、この場合は百読は一聴に如かず!ですね。
それではお楽しみ下さい。
師範代の演奏で「Fnugg(ふぬっぐ)」です!
って本家のバーズヴィックの演奏とちゃうんか〜い!(笑)
だってね、自分のブログで人の宣伝してもしゃあないでしょ?
ていうかYouTubeにアップしたからみんなに聴いて欲しかっただけなんです。
悪気は全くなかったんですぅ〜うぅぅぅ、うぇぇぇ〜ん。・゜・(ノД`)・゜・。
という訳で今回はだいぶおかしなキャラで投稿してみましたが如何でしたでしょうか?
まだまだ緊急事態宣言は続きますが、どうか皆様ご無事でお過ごし下さい。
そのために師範代は日々YouTubeのコンテンツを頑張って増やしているのでございます。
よろしければチャンネル登録も宜しくお願いします!
是非、不要な外出は控えてご自宅で師範代の動画を見ながら笑顔でお過ごし下さい!
ステイアットホーム!
みんなでがんばりましょう!
ではまた!