新しい世界を作るタイミングなのだ!
音楽家のリモートワーク
様々な職種で既に実施されているリモートワーク。
感染拡大防止のため自宅にいながらにして仕事を行う。
みんながそれを出来ると確かに通勤電車やバスで人から人へ感染する事も、社内で広がる事も防げるので会社勤めの方々にとっても社会全体にとっても収束へ向かって一歩前進出来る。
では、我々プロフェッショナルの音楽家はどうだろう?
音楽家にとってのリモートワークとは?
師範代自身も音楽仲間とコラボレーションして、いくつかの動画を作ってYouTubeにアップしたりはしているが、結論から申し上げると、リモートワークの成り立つジャンルではない。
会社の業務の一部として計算をしたり書類を作成したり企画会議をしたり…といった事が必要とされるのではなく「人と呼吸を合わせて、音を合わせて、同じ空間にいる第三者である聴衆に、音や響きだけでなく、空気感も含めて楽しんで頂く」という我々の仕事は、自宅でリモートワークでやろうとした時、一瞬で二次元化してしまい、驚くほどに薄っぺらいものになってしまう。
やっぱり音楽は生が一番!
話は変わるが、最近娘が家で退屈そうにしているのでPCでグーグルアースを見せる時がある。
今はご時世的に旅行なども出来ないが、仮想的に旅行を楽しめるし、コロナが収束したらどこに行きたいか、などと話しながらディスプレイを一緒に眺めるのも楽しいものである。
普段なかなか行けない様な場所にも行けてしまい、実際にそこに旅行した様な気持ちにすらさせてくれる。
実際は二次元で表現されているが、非常に立体的でここまで楽しめる様になったテクノロジーの進化には本当に脱毛…もとい、脱帽である。
まぁまだ毛量に関しては多少余裕があるので、何本か抜けても良い。
そこと比較すると我々音楽家のリモートワークも実はそれと似ているのではないかと感じて来た自分がいる。
毛の話ではない。
もちろんそんな三次元的な空間は演奏動画の中では表現出来ないし、演奏している空間ごと届けるなんて事はとうてい無理だ。
しかし、これをきっかけに普段なかなか忙しくて音合わせの時間が作れないでいた友人と互いの自宅にいながら別撮りした動画を編集して共演動画を作って公開してみたり、遠くにいる音楽仲間や、普段ならどう考えても共演出来ない様なアーティストたちと動画を介して共演出来る(星野源さんの「うちで踊ろう」等がそれの最たるもの)という新しい世界を作るタイミングが今まさに訪れているのだ。
これはある意味、コロナの馬鹿野郎がもたらした副産物と言えるかもしれない。
師範代もコロナ騒動がおこる以前は「そんな事やってどうすんねん」的に斜に構えて見ていた部分が多少はあったが、こんな状況になった今、どこかでそれを楽しんでいる自分がいる。
誰かから仕事として依頼されてやっている事ではない。
今だから出来ること。
こんな状況だからこんな事しか出来ない…
ではなく
こんな状況だからこんな事が出来る様になって来たのだ。
そんな師範代のコラボレーション動画たちはコチラ!
兵ブラスクインテットのソーシャルディスタンシングパフォーマンス第1弾!
"Jeanie with the light brown hair" 金髪のジェニー by Tsuwamono Brass Quintet
こちらが第2弾!少しネタが少なかったぶんテロップで遊びました(笑)
"Gallop" (Dmitri Kabalevsky/arr.Michiko Inagaki) by Tsuwamono Brass Quintet
MIYANISHIOMIの大阪と千葉でソーシャルディスタンシングデュオ!
"MINUET" from Suite in Miniature / Philip Catelinet
古巣のブラックボトムブラスバンドと20年ぶりの共演で聖者の行進!
" When The Saints Go Marching In "「聖者の行進」【#Stayhome #Withme】
いつもお世話になってるピアニスト橋本礼奈さんと!
"ROMANZA" from Cocerto for bass tuba / R.Vaughan Williams 【#Stayhome #Withme】
コロナ騒動が収束の日を迎えた時、
「あぁ…前より仕事少なくなったからなんとかせんと…」
ではなく
「よっしゃ!コロナの間にいっぱいアイデア蓄えたからバンバン放出していくで!」
とポジティブに新しい時代のスタートを切れる様に、めいっぱい感覚を研ぎ澄ませていたいと思う師範代でございました。
あ、よければチャンネル登録もお願いします!
こんな世の中ですが、みなさんも是非毎日ポジティブスパイラルでお過ごし下さい!
ではまた!